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2007/11/07 (Wed)
小説和物1
いつだって出会いは唐突だ。
「おぬしは夢をみるか?」
それがあいつとの出会いだった。
寒空の中、夜番の勤務で宮内を回ってみれば月夜に照らされたあいつを見つけた。
ほとんど無理やり押し付けられた任、退屈な日々になるはずだった・・・
武家の家に生まれ、定められた道を進むはずだった俺、しかし何を思ったか俺はあの家を家出した。
父がいた頃はヘコヘコしていた奉公人。
次期当主になるはずだった俺に媚びへつらう奴ら。
もう、うんざりだった・・・決められた道も、期待の眼差しも・・・だから俺は出て行った。
よく俺に懐いていた妹、母を必死で看病する妹に声も掛けず・・・
旅立ちのお供は、少しの賃金と、成人した時父から譲り受けた刀、潤月。
全てを与えられていた自分にとって、家でした後はその日を生きることも精一杯だった。
そんなで今までいろんな仕事を請け負ってきた。護衛、人斬り、一般的なものなら皿洗い、大工、芸から畑仕事など
まあ人斬りは冗談だが、生きるためなら何でもやってきた。
少なくともあの檻の中よりはずっと広くて自由に溢れていると思ったから・・・
鎖に繋がれていた頃の俺では見つけられなかった自分の本当を・・・
つまらないこの世の中だって生きてりゃ何かに巡り会えると思っていたし、まだ死にたくはなかった。
出てみればふと思うことがある、あの時はよかれと思いやった事だって、ただの自分の自己満足で本当は自分が一番つまらない奴なんじゃないかと・・・
いつだって俺はその時正しいと思うことをやっている。
そんなだから後になれば失敗だと思うこともある。
しかしそれだっていい経験だって思える。その時の失敗が次の成功への道を開いてくれる。
完全にまともな道を歩いている奴なんていない。失敗を繰り返し、足を踏み外し、戻しそうして色々知って成功を収める。
何事も経験だ。わかんねぇ事だってある。
誘惑なんて何処にでもある。
家に帰れば、家族は暖かく迎えてくれるだろう。
安宿の薄っぺらい布団なんかじゃなく、ふっくらした布団に、温かいお茶に、ご飯に漬物、味噌汁。それに美味い酒。
見事に俺の欲求に答えている。
どうやら相当酒が廻っちまったらしい・・・酒に酔っている時はいつも様々な事が頭を廻る。
だけど、俺は欲のままには動かない。
武士の姿なんてもう自分には欠片も残っていないけど、後悔をしない生き方にまっすぐな生き方、どれも素晴らしい人生だ。
そんなのに武士なんていらない。だったら、俺これからの俺の生き様は激!素晴らしい人生にしてやる!
現実に戻れ・・・その為にはまず金だ・・・
光に向かい走ろうか・・・
距離は近い、障害物は・・・ない
親父の反応速度を計算。成功率九割越也。
そうして俺は店主が目を逸らしたのを確認!
「ご馳走さん!」
光に(出口)に全力で駆け出した。
遥か後方からは親父の雄叫びが聞こえた。
まだ俺を夢中にしてくれるモノを見つけてはいない・・・
「おぬしは夢をみるか?」
それがあいつとの出会いだった。
寒空の中、夜番の勤務で宮内を回ってみれば月夜に照らされたあいつを見つけた。
ほとんど無理やり押し付けられた任、退屈な日々になるはずだった・・・
武家の家に生まれ、定められた道を進むはずだった俺、しかし何を思ったか俺はあの家を家出した。
父がいた頃はヘコヘコしていた奉公人。
次期当主になるはずだった俺に媚びへつらう奴ら。
もう、うんざりだった・・・決められた道も、期待の眼差しも・・・だから俺は出て行った。
よく俺に懐いていた妹、母を必死で看病する妹に声も掛けず・・・
旅立ちのお供は、少しの賃金と、成人した時父から譲り受けた刀、潤月。
全てを与えられていた自分にとって、家でした後はその日を生きることも精一杯だった。
そんなで今までいろんな仕事を請け負ってきた。護衛、人斬り、一般的なものなら皿洗い、大工、芸から畑仕事など
まあ人斬りは冗談だが、生きるためなら何でもやってきた。
少なくともあの檻の中よりはずっと広くて自由に溢れていると思ったから・・・
鎖に繋がれていた頃の俺では見つけられなかった自分の本当を・・・
つまらないこの世の中だって生きてりゃ何かに巡り会えると思っていたし、まだ死にたくはなかった。
出てみればふと思うことがある、あの時はよかれと思いやった事だって、ただの自分の自己満足で本当は自分が一番つまらない奴なんじゃないかと・・・
いつだって俺はその時正しいと思うことをやっている。
そんなだから後になれば失敗だと思うこともある。
しかしそれだっていい経験だって思える。その時の失敗が次の成功への道を開いてくれる。
完全にまともな道を歩いている奴なんていない。失敗を繰り返し、足を踏み外し、戻しそうして色々知って成功を収める。
何事も経験だ。わかんねぇ事だってある。
誘惑なんて何処にでもある。
家に帰れば、家族は暖かく迎えてくれるだろう。
安宿の薄っぺらい布団なんかじゃなく、ふっくらした布団に、温かいお茶に、ご飯に漬物、味噌汁。それに美味い酒。
見事に俺の欲求に答えている。
どうやら相当酒が廻っちまったらしい・・・酒に酔っている時はいつも様々な事が頭を廻る。
だけど、俺は欲のままには動かない。
武士の姿なんてもう自分には欠片も残っていないけど、後悔をしない生き方にまっすぐな生き方、どれも素晴らしい人生だ。
そんなのに武士なんていらない。だったら、俺これからの俺の生き様は激!素晴らしい人生にしてやる!
現実に戻れ・・・その為にはまず金だ・・・
光に向かい走ろうか・・・
距離は近い、障害物は・・・ない
親父の反応速度を計算。成功率九割越也。
そうして俺は店主が目を逸らしたのを確認!
「ご馳走さん!」
光に(出口)に全力で駆け出した。
遥か後方からは親父の雄叫びが聞こえた。
まだ俺を夢中にしてくれるモノを見つけてはいない・・・
三年ほど前に書いたものを載せてみる・・・
時代背景とか、細かいのはよく自分自身わかっていないので実際と違うというところは、流してください。
しかし、指摘してくだされば、修正検討はします。
時代背景とか、細かいのはよく自分自身わかっていないので実際と違うというところは、流してください。
しかし、指摘してくだされば、修正検討はします。
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明日は、私のた(以下略
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