雑音

受話器を手にとって聞こえる声
声の他に、周りの音
雑音とは呼ばずに、貴方のいる場所
傍で一緒にいることはできなくても
メールで話すよりずっと
隣で話しているように　耳を澄まして
互いの場所を聴く
見えなくても、何か伝わる
互いに一緒にいなくても、
ほら、なんとなく一緒にいるように
また笑い出す



普段あまり電話をしないのですが
最近久しぶりに電話をしました。
そうしたら、相手の電話から電車の音が・・・
メールでは文におこさないと伝わらない
ですが、電話なら相手がしゃべっていること以外にも伝わってくる。
通常、雑音と呼ばれるそれは、今の相手の状況を知る上で一つの大切な欠片となるかもしれません。
・・・とふと思い浮かんだので、綴ってみた次第です。



いつからか声が聞こえなくなって
遠くへいってしまった
そんな風に感じていた

違うよ、それは
遠くへ行ってしまったわけじゃない
声を出すのを忘れてしまっただけ

「久しぶりだね」

そんな言葉今まで一度も言うことはなかったけれど
もう一度、確かに届いたコトバたち
毎日のように交わしたメール
今ではそんなものなくなってしまったけれど
代わりに一通一通が大切だって気づく

暖々

口に頬張った氷がすぐ溶けてしまうのは、君が暖かいから
どんなに寒い日だって、悲しい日だって、
君は暖かさを失わない
諦めちゃいけない、ほらその暖かさ
君の中に眠る灯りだよ
まっすぐ照らすことはできないかも
でもゆらゆら揺れるその灯りは
たしかにそこに灯る明かりだ
君はそこにいる

誰かの姿に気づいたとき
言葉を交わせば
手を繋げば
その暖かさはより伝わる
見るだけでは伝わらない
触れてじかに伝わってくるそれは
「ひとりじゃない」
君の存在がここにいるってことの証明

あきらめてはいないか？

どんなに小さな塵だって
目を凝らして覗き込めば
明るくなるんだ

下ばかり向いていたら
いくら空に星が輝いていても
気づかないんだろう

自信が持てない君は
何も持っていないわけじゃない
ただ、何を持っているかさえ
みようとしないだけ

何もないそんな言葉で
探すことをやめてはいないか？
あきらめてはいないか？

イメージにあわせてつくってみた。
時間がなかったので１０分ほどで・・・仕上げ

些細

ちょっと絵ばかりやりすぎ
なので・・・

久方に文でも載せてみよう。
・・・かな


伝えたくても伝わらなくて
伝えるつもりはないのに伝わって
全部が全部うまくはいかない

それでもなにか
知ってるのかな
知らないのかな

「大丈夫」

そんな言葉でほっとすることもあるよ
たとえ、全部を知らなくたって
貴方が感じて、くれたものが
互いの全てを分かち合うより
嬉しく感じることがある

傷ついたときは
その傷を調べるより
その傷を癒してあげて

知ることにやっきにならないで
傍にいれば　
ほら　何が知りたかったんだっけ？
些細なことに変わるから

理由

いつかは選ぶことを覚える
いらないもの　
必要なもの
なんでもだだをこねて欲しがるのは子供で
必要なものだけで　理由がなければ動かない
それが大人であるというなら
僕はもう少し子供でありたいと願う。
そして、貴方にも子供で居て欲しいと願わずにはいられない

僕達の間には理由なんてない
ただ、ひとつ一緒にいたいという気持ちは
理由にはならないかな？